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川遊び |
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川で、さっきまで泳いでいたトムが溺れていた。
そこに偶然、河川管理局のジョージが通りかかり、一緒にいたジョンに言った。
「この川は遊泳禁止だぞ!」
ジョンはすかさず叫んだ。
「トムは、溺れているんです!!」
それを聞いてジョージは言った。
「ならいい。」
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社会科の宿題 |
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小学4年の一郎は、社会の宿題で、
国家と政治経済のことを家の人に聞いて明日発表するようにと言われた。
そこで、その夜、パパにたずねた。
「ねえパパ。国家と政治経済のこと教えて。明日発表するんだ」
「随分難しいことを勉強するんだな。まあいい。良く聞けよ。
まずみんなが住んでいるから家が国家、つまりこの国だ
そして、パパはお金を稼いでくるだろ。これが『資本主義』だ。
ママはうちのことを管理している。だからママは『政府』。
一郎ははいつも、あれがほしい、これをやりたいと言ってるだろ?
だから一郎は『国民』だな。
それから、お手伝いさんのよし子さん。
いつも一生懸命働いてくれるよし子さんは『労働者』だ。
そして日曜日にみんなで植えた庭のチューリップ。花が咲くのが楽しみだろ?
それが夢や希望なんだ。」
「ふうん。資本主義、政府、国民、労働者、夢や希望か…」
その日の夜中、目覚めた一郎は、チューリップを隣の猫が加えて抜こうとしているのを見て驚いた。
そして、ママに知らせようと寝室に行くと、ママはぐっすり眠っている。
「ママ」
呼びかけても起きないので、お手伝いのよし子さんの部屋へ。
すると中から声がした。
そっとのぞいてみると、よし子さんのベッドにパパがいた…。
翌日の学校。先生は言った。
「それでは一郎君、国家と政治経済について発表して下さい」
「はい。この国では、労働者が資本主義にもてあそばれている間、
政府は何もせず、国民の声は無視され、夢や希望がなくなってしまいました。」
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牧場にて |
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ある農夫が隣の牧場を訪ねた
農夫 「お父さんはいるか?」
男の子「町に買い物に行ってます。」
農夫 「じゃあお母さんはいるか?」
男の子「父さんとと一緒に行ってます。」
農夫 「そうか。」
農夫はなにかブツブツ言いながら、しばらく外で帰ってくるのを待っていた。
男の子「何があったの?おじさん。僕でわかることなら答えるけど」
農夫 「おまえじゃ無理だと思うが…。実はな、おまえの兄さんのジョーが、
うちの娘を妊娠させたんだ。だからおまえの親父と話をつけにきた。」
男の子はしばらく考えて
男の子「それはやっぱり僕じゃわかんないな。うちは、牛なら50ドル、豚なら25ドルの種付け料を
もらってるんだけど、人はいくらもらえるか僕にはわかんないから父に聞いてください。」
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レタスの植え時 |
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ある刑務所で、囚人が彼の妻から来た手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ」
「実はわたし、家の裏庭にレタスを植える事にしたの。」
「いつ頃植えるのがいいかしら?」
囚人の夫は、刑務官に見られるのを覚悟して手紙を書いた。
「親愛なる妻へ」
「残念だが、裏庭に触っちゃいかん。」
「なぜなら、そこにはオレが隠した金が埋まっているんだ。」
一週間後、夫は再び、妻からの手紙を受け取った。
「親愛なる夫へ」
「大変よ!信じられないわ!」
「あれからしばらくして、スコップやらシャベルやらを持った数人の男達が家にやって来て、
裏庭をすべて掘り起こしたのよ。」
夫は早速、妻に返信した。
「親愛なる妻へ」
「さー、レタスを植えるなら今だよ。」 |
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