今年もあとわずか。
寒さは増すばかりですね。安普請のアパートと寄る年波で今年も冬が厳しそうです。
やせ我慢を続けていたのですが、遅ればせながら、先週押入の奥から、パラゾールのにおいが染み込んだモモヒキを出しました。ステテコとは一時お別れです。
皆さん、お正月の支度はお済みですか?チャーリー田中です。
寒い季節になると思い出すのが、なんと言っても小林麻美の2枚目のシングル「落葉のメロディー」です。小林麻美と聞いても、最近の若い人は誰?って感じかもしれませんね。後に「雨音はショパンの調べ」がヒットしましたが、あれを歌っていた女性です。私が中学生の頃にあこがれていた今で言うアイドルだったのです。恥ずかしながら、麻美さんとデートをしているシーンを夢見てしまい、それからは病膏肓。新聞のテレビ欄でチェックし、ラジオの深夜放送に出るとなれば愛用のラジカセを布団の中に持ち込んで聞いたものでした。そして小遣いをためて買ったのが、この「落葉のメロディー」でした。はっきり言って唄は全然うまくありません。でも、見た目の可愛らしさを想像しながら聞くものですから、私にとっては最高の唄でしたし、何より自分で買ったレコードという思い入れもあって、買った当初は中学3年になっていたにも関わらず、枕元に置いて寝ていました。
曲調は、取り立てて素晴らしいというものでもなく、歌詞も、作詞の橋本淳先生には失礼ながら凡庸。簡単な唄なので、当時の麻美さんの歌唱力でも歌えたのでしょう。もしかしたら、歌唱力に併せて筒美京平先生は作曲されたのかもしれませんね。最近、このコーナーのCAKEさんと組んで、恥ずかしながら、音楽活動をも細々とやっているのですが、曲作りにこの姿勢は大切だな、と実感しています。
当時、この麻美さんによく似た女の子が、私の家の近くの小学校にいました。私が学校に行く時、毎朝すれ違っていて、その子は大人っぽくて子供心にものすごく似ているな、と思い、恋焦がれてしまいました。小学生ですから、6年生だとしても私よりも3歳年下。4歳年下の妹がこの学校に通っていたので、リサーチしたところ、やはり6年生でした。毎日すれ違い、私が見つめるものですから、いつの間にか向こうも覚えてくれて(思い過ごしかも…)、時々目があったりすると、まるで麻美さんに見られたようでドキドキしたものでした。しかし、悲しいことに彼女が入学してくる時には、私は高校でまたしてもすれ違い。この悲しい運命のようなものに、悲劇の主人公気取りで悩み、また悦に入ったりしていました。
その後、麻美さんは何枚かレコードを出し、映画やドラマにも出ていましたが、やはり多感な中学の頃の印象が強く、少しずつ大人になる彼女を見るのに抵抗がありました。そして、あの元スパイダース(堺正章、井上順、かまやつひろし、井上堯之などがメンバーだった伝説のバンド)のドラマーで田辺エージェンシーの社長田辺昭知さんと結婚されました。あれから表舞台には出られていませんね。
こちらのサイトで最近の写真を見ましたが、私より4歳も上なのにやはりお綺麗でした、それに比べて私は…(トホホホ)。youtubeなどでアップされているので、聞いてみてください。たどたどしい歌い方ですが、私の青春時代に刻まれた唄としては、ビートルズのレットイットビーと同等なのです。
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