いよいよ真打ち登場と(誰も言ってくれないから)自分で言ってみました。
こんにちは、今回からCAKEさんと交代でこのコーナーを担当することになったチャーリー田中です。
日系300世です。
CAKEさんは音楽家ですから、いろいろ専門用語などを散りばめて、紹介されていますが、私は音楽にはド素人。まあ、51年生きてきて玄人と呼べる才能が何もないことに自分でも愕然としておりますが…。
ですから、私が紹介できるのは、昔好きだった音楽とそれにまつわるエピソードです。
で、私の記念すべき1発目は、三木聖子の「まちぶせ」です。
私の容姿と職業から、おまえが紹介するな!と、
今も根強い聖子ファンにお叱りを受けてしまいそうですが…。
ちなみに当時の聖子といえば、松田ではなく三木でした。
少なくとも私の周りでは。この唄、大好きでしたね。ユーミンが荒井由美として楽曲提供していて、
アレンジが旦那さんの松任谷正隆さん。ゴールデンコンビです。
唄の内容は、内気で自分から告白できない女の子(私的なイメージでは結構可愛いのに、なんかこう華がなくてその可愛さに気づかれない女の子)が、自分の魅力に気づかせようと頑張る唄なのですが、その健気さに当時19歳の私は引き込まれました。
というか、当時の三木聖子女史は、私と同じ19歳。
それはもう可愛らしくて大学に入ったばかりの私は、こんな女性が近くにいたらいいな、とクラスの女子を見渡したものです。
しかも、唄はさほどうまいという感じではなかったのですが、一生懸命歌ってる。特にサビの『好きだぁったのよ、あなた』の"だぁった"の辺りと、次の『胸の奥でずぅっと〜』の"の奥で"の辺りで、キーがきつくてやや声が割れて裏返るのですが、それがまた一生懸命さをイメージさせて、タマランのです。
で、最後に『あなたを振り向かせる』もやや裏返るのですが、「聖子、そんなに頑張らんでも、振り向くぞ俺なら」、と常々思ってました。数年して、石川ひとみでリバイバルされたのですが、彼女は聖子より唄がうまくて、キーも2つくらい上でした。
しかし、そのうまさが、この唄には逆効果で、彼女が歌うと、すでに男の一人や二人いそうな女の子が、自分にあまり興味を示してくれないクラスで人気の男の子を落としてやろうという、女のずるさ怖さみたいなものを感じてしまいました。やっぱりまちぶせは聖子だよな。
石川さんごめんなさい。
この石川ひとみがリバイバルで歌った頃、三木聖子女史を訪ねてまちぶせ談義をしたのですが、だいぶお姉さんという感じでした。彼女より年下の男が見たら、おばさんに見えちゃうかもな…と少し寂しい気持ちになりました。
その聖子女史も私と同い年ですから、51歳です。
いくらなんでもおばさんになってるでしょうが、私のなかでは、このジャケットのままです。
願わくば、あの当時、一度でもお会いして、その後、一度も会わなければ、彼女の中でも私は若いままでいられるのに…、とわけのわからん無念さを感じながら、ここのところめっきり薄くなった頭をなでている次第です。
年はとりたくないものですね、聖子さん。
一度、聴き比べて見てください。
石川さんには本当に申し訳ありませんが、
引き込まれるのは聖子さんの方ですから。
youtubeで見つけたので貼っておきます。
三木聖子
石川ひとみ
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